「KAWAZOE-ARCHITECTS Official Blog|建築に込める思想と日々」

設計事務所の日常と思想、住宅・店舗設計、リノベーションのリアルを綴るブログ。

素材の“手触り”が、空間の記憶を決め

人の記憶に残る建築には、
共通して“触覚”が刻まれています。

  • 床の無垢材のぬくもり
  • 土壁のわずかなざらつき
  • 真鍮の冷たくなめらかな手すり
  • コンクリートの乾いた質感

それは目で見た情報以上に、
心と体に直接残る「感触の記憶」です。

見た目以上に、触覚が空間をつくる

建築では「見た目」ばかりが語られがちですが、
暮らしの中で人が一番長く接するのは「手の感触」「足裏の反応」「肌に当たる温度」です。

  • 冬でもヒヤリとしない床
  • ドアノブの重さや硬さ
  • 壁に手を添えたときの凹凸感
  • 窓枠の角が指にどう触れるか

これらは、空間の“質”そのものを決定づける要素なのです。

建築家が選ぶ“記憶に残る素材”

KAWAZOE-ARCHITECTSでは、
素材を「視覚的に美しいか」だけでなく、
「人と時間をどう結びつけるか」で選びます。

  • 経年変化で手に馴染む真鍮や木材
  • 日の光で表情が変わる塗り壁
  • 素足で歩くのが気持ちいい床材
  • 空間に緊張感を与える磨かれた石

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素材の選定は、「空間の記憶」を設計すること

その空間に再び足を踏み入れたとき、
「この感触、懐かしい」と思えるような感覚。

それは、建築が記憶とつながった証拠です。

まとめ:手触りでつくる、忘れられない空間

KAWAZOE-ARCHITECTSでは、
空間の輪郭を「線」でなく、「感触」で描くように、
人の五感に残る素材の選定と設計を大切にしています。

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