人の記憶に残る建築には、
共通して“触覚”が刻まれています。
- 床の無垢材のぬくもり
- 土壁のわずかなざらつき
- 真鍮の冷たくなめらかな手すり
- コンクリートの乾いた質感
それは目で見た情報以上に、
心と体に直接残る「感触の記憶」です。
見た目以上に、触覚が空間をつくる
建築では「見た目」ばかりが語られがちですが、
暮らしの中で人が一番長く接するのは「手の感触」「足裏の反応」「肌に当たる温度」です。
- 冬でもヒヤリとしない床
- ドアノブの重さや硬さ
- 壁に手を添えたときの凹凸感
- 窓枠の角が指にどう触れるか
これらは、空間の“質”そのものを決定づける要素なのです。
建築家が選ぶ“記憶に残る素材”
KAWAZOE-ARCHITECTSでは、
素材を「視覚的に美しいか」だけでなく、
「人と時間をどう結びつけるか」で選びます。
- 経年変化で手に馴染む真鍮や木材
- 日の光で表情が変わる塗り壁
- 素足で歩くのが気持ちいい床材
- 空間に緊張感を与える磨かれた石
素材の選定は、「空間の記憶」を設計すること
その空間に再び足を踏み入れたとき、
「この感触、懐かしい」と思えるような感覚。
それは、建築が記憶とつながった証拠です。
まとめ:手触りでつくる、忘れられない空間
KAWAZOE-ARCHITECTSでは、
空間の輪郭を「線」でなく、「感触」で描くように、
人の五感に残る素材の選定と設計を大切にしています。