「KAWAZOE-ARCHITECTS Official Blog|建築に込める思想と日々」

設計事務所の日常と思想、住宅・店舗設計、リノベーションのリアルを綴るブログ。

設計図にない“居場所”をどう育てるか

設計図は、すべてを描ききるものではありません。

建築家が寸法を決め、構造を整え、生活動線を設計しても、
そこに“居場所”が本当に宿るかどうかは、住み手に委ねられている部分が多くあります。

居場所とは、“使われた空間”が変化して生まれるもの

  • 庭に出る途中のステップに腰をかけたくなる
  • 廊下の角に小さな椅子と本棚を置いてみたら定着した
  • 光がきれいに差し込む床の一角に、ラグを敷いて昼寝をするようになった
  • 誰も使わなかったスペースに子どもの遊び場が自然とできた

こうした場所は、設計図には存在していない。
けれど確実に、暮らしの中で“育っていく”空間です。

建築家が意識する“余白の残し方”

KAWAZOE-ARCHITECTSでは、
すべてを決めきらず、「意図的に決めない場所」を設計に残します。

  • 過剰に用途を限定しない空間の配置
  • “使い道のない”と思える奥行きや角の存在
  • 家具や動線で後から“発見される”場所の種まき
  • 意図せず、光や風がつくる“気持ちよさ”の予測

育つ空間の事例を見る

“居場所”は、暮らしの中で育まれる

設計だけでは決まらない。
暮らし手の行動・時間・季節・記憶──それらが重なって、
やがてその空間が“好きな場所”になる。

それはとても自然で、豊かなことです。

まとめ:“未完成”の余白こそが、居場所を生む土壌になる

KAWAZOE-ARCHITECTSでは、
家とは「完成された物」ではなく、
“居場所が育つ環境”として設計されるべきだと考えています。

暮らしの中に生まれる居場所の思想はこちら