「KAWAZOE-ARCHITECTS Official Blog|建築に込める思想と日々」

設計事務所の日常と思想、住宅・店舗設計、リノベーションのリアルを綴るブログ。

「風と影がつくる居場所」

多くの人が「日当たりの良い家」を望みます。
けれど、一日中、太陽が照りつける空間は本当に快適でしょうか?

風の抜け道も、
影の落ちる場所も、
実は“居場所”をつくるうえで重要な設計要素です。

日当たり=快適、とは限らない

  • 午後の日差しが強すぎて、夏は窓を閉めきる
  • 南向きの掃き出し窓が、冬は冷気の侵入口になる
  • 日光が反射してテレビが見えづらい
  • 強すぎる光に疲れてしまうことも

“明るい”ことと“心地いい”ことは、同義ではありません。

影があるから、人は落ち着ける

木陰に入るとホッとするように、
影は人の感覚を整える装置でもあります。

  • 光の明暗が空間に奥行きを生む
  • 影の揺らぎが時間の流れを感じさせる
  • 強い光と影のコントラストが空間の質を高める
  • “影がある場所”こそ、自然と人が集まる

つまり、影をどう設計するかは、居場所をどう設計するかと直結しているのです。

建築家が考える「風の設計」

風もまた、居場所の質を左右します。

  • 吹き抜けや地窓を活かして風の流れをデザインする
  • 室内外に“風が抜ける道”を確保する
  • 換気や湿度だけでなく、気配の循環としての風を意識する

風を「体感のデザイン」として扱うことが、
静かに人を癒す空間づくりにつながっていきます。

住宅設計の考え方はこちら

まとめ:目に見えないものこそ、“居場所”を支えている

KAWAZOE-ARCHITECTSでは、
風や影、湿度や空気感といった目に見えない要素を大切にし、
暮らしのなかに静かに寄り添う居場所の設計を行っています。

設計思想の実例を見る