「収納は多いほうがいい」
「とにかくモノが片付けられる家にしたい」
「収納が足りないと、暮らしが乱れる気がする」
──そんな声をよく聞きます。
もちろん、収納は暮らしに欠かせない機能です。
でも同時に思うのです。
それは“安心”のための収納なのか、
“不安”から逃れるための収納なのか?
収納が増えるほど、なぜかモノも増えていく
- 広い収納があると、とりあえず取っておこうと思ってしまう
- 何を入れたか忘れる「死蔵空間」が生まれる
- 家の構成が収納のために歪む
- 「足りない気がする」こと自体が、暮らしの不安を増幅させる
収納=安心、という構図は、時に逆転し、
“片付けなければいけない不安”を常に生み続ける仕組みになっていることもあるのです。
建築家が考える“収納と暮らしの関係”
KAWAZOE-ARCHITECTSでは、
単に「たくさん隠せる場所」ではなく、
“暮らしの動線と一体化した収納”をデザインします。
- 使う場所に必要な分だけ設ける“分散型収納”
- モノを美しく見せる“半オープン”の考え方
- 余白を含んだ設計で「余剰」を手放せる心理状態をつくる
- あえて収納しない場所を設けて「出しておく文化」を肯定する
「片付けること」が目的になっていないか?
- 本当にしまいたいものは何か
- 見えないほうが落ち着くのか、見えていた方が使いやすいのか
- 家族全員が使いやすい収納とはどういうものか
収納の設計は、実は“暮らしの哲学”を問う作業なのです。
まとめ:“収納=安心”の思い込みを手放すところから設計は始まる
KAWAZOE-ARCHITECTSでは、
収納を“空間の奥に押し込む機能”としてではなく、
暮らしの風通しを生むための“装置”として捉えています。