「KAWAZOE-ARCHITECTS Official Blog|建築に込める思想と日々」

設計事務所の日常と思想、住宅・店舗設計、リノベーションのリアルを綴るブログ。

“音が漏れない家”より、“音を許せる関係”を設計したい

「防音性ってどうなんですか?」

住宅の打ち合わせではよく出る質問です。
もちろん、静かな空間は快適です。
でも、それだけで本当に心地よい住まいと言えるのでしょうか?

音は「設計」で遮るものではなく、「関係」で和らぐもの

音を完全に遮ろうとすれば、素材は分厚くなり、開口部は減り、部屋は閉ざされていきます。

  • 生活音が一切聞こえない家
  • 家族の気配を感じられない構成
  • 音の“問題”だけを解決する家づくり

それって本当にいい家でしょうか?

KAWAZOE-ARCHITECTSの住宅設計

「聞こえてもいい音」がある

  • 小さな子の笑い声
  • コーヒーを淹れる音
  • 深夜に誰かが読書している気配

こうした音は、暮らしの温度を上げてくれる存在でもあります。

家を“遮音”で考えるのではなく、“関係性”で考える

KAWAZOE-ARCHITECTSでは、音を遮断する設計よりも、
「聞こえてもお互いが気にならない関係性」を前提にした空間設計を提案することがあります。

  • リビングと寝室の間に“中間領域”を設ける
  • 音の方向を設計で逃がす
  • 意識が抜ける視線の抜けもあわせてつくる

それは、人と人の関係を設計するということでもあるのです。

私たちの建築思想

家は“性能”だけでなく、“関係性”のデザインでもある

遮る設計だけでは、住まいは心地よくならない。
ときには、聞こえてもいい音があることを前提にして設計してみる。
その発想の転換が、住み心地を大きく変えることもあるのです。