「KAWAZOE-ARCHITECTS Official Blog|建築に込める思想と日々」

設計事務所の日常と思想、住宅・店舗設計、リノベーションのリアルを綴るブログ。

リビング中心主義”を疑ってみる

「リビングを中心にした間取りが理想です」
「家族みんなが集まれる、広いLDKをつくりたい」
「リビングを核にすれば、自然とつながりが生まれる」

──そうした言葉が当たり前になった現代住宅。
けれど建築家として、こう問いかけたい。

“リビング中心”であることが、本当にすべての暮らしに合っているのか?

リビングが“万能空間”になりすぎていないか

  • 来客・食事・学習・くつろぎ…全機能が集まりすぎて散らかりやすい
  • 家族の気配を常に感じすぎて、ひとりの時間が取りづらい
  • 視線が抜ける分、集中できる場所が減ってしまう
  • LDK化によって音や匂いの問題が顕在化する

リビングが大きくなるほど、他の空間の“自由”が失われていくこともあります。

建築家が提案する“もう一つの中心”

KAWAZOE-ARCHITECTSでは、
リビングだけに依存しない空間構成を提案しています。

  • 廊下にベンチや本棚を設けた“サブリビング”
  • 玄関土間をセカンドリビングとして開放する構成
  • 中庭やテラスを“外の中心”として位置づける
  • 家族が自然に分散できる、視線と距離の操作

多重的な暮らしの重心を持つ設計事例はこちら

家族の距離感は、必ずしも“密”である必要はない

  • すぐそばにいる必要はないけれど、どこかに気配を感じる
  • 各々が好きな場所で過ごし、ときに自然と集まる
  • 中心を固定しないことで、暮らしに余白と流動性が生まれる

“集まる”ことより、“選べる”ことが、家族の幸福を支えるのです。

まとめ:リビングだけが“中心”ではなくていい

KAWAZOE-ARCHITECTSでは、
“リビング中心”という前提にとらわれず、
暮らしの中心が「分散し、回遊し、時に変化する家」を設計しています。

家族の距離を設計する思想はこちら