どんなに美しくても、
どんなに広くても、
“なんとなく帰りたくない家”は存在します。
逆に──
小さくても、古くても、
“なぜか早く帰りたくなる家”もあります。
この違いはどこから生まれるのでしょうか?
「帰りたくなる家」には、建築的な理由がある
- 扉を開けたときにホッとできる照明
- 匂いがこもらない空気の通り
- 玄関の音で誰が帰ってきたかわかる安心感
- 部屋と部屋の“つながり方”がちょうどいい
どれも、建築的に設計できることです。
心理的な快適さと空間的な距離感が、帰巣本能に響くのかもしれません。
“気配”は空間に宿る
私たちKAWAZOE-ARCHITECTSでは、
「空間の使いやすさ」だけでなく、
「空間に流れる気配」をとても大切にしています。
- 廊下の向こうの光
- キッチン越しに見える家族の背中
- 玄関を開けたときのにおい、音、温度
これらは数値では測れません。
けれど人間の感覚に直結する、設計できる“空気”なのです。
▶ 建築思想について
帰りたくなる理由は、図面に現れない
図面だけ見ても、空間の“居心地”は読み取れません。
むしろ大事なのは、
「この家にいたい」と思えるかどうか。
- 気持ちが静かになる場所
- 外からの切り離され感
- 自分の時間に戻れるスイッチとしての設計
それは、設計の技術だけでなく、人間の感情に対する想像力でつくられます。