「KAWAZOE-ARCHITECTS Official Blog|建築に込める思想と日々」

設計事務所の日常と思想、住宅・店舗設計、リノベーションのリアルを綴るブログ。

“家に帰りたくなる理由”は、設計できる

どんなに美しくても、
どんなに広くても、
“なんとなく帰りたくない家”は存在します。

逆に──
小さくても、古くても、
“なぜか早く帰りたくなる家”もあります。

この違いはどこから生まれるのでしょうか?

「帰りたくなる家」には、建築的な理由がある

  • 扉を開けたときにホッとできる照明
  • 匂いがこもらない空気の通り
  • 玄関の音で誰が帰ってきたかわかる安心感
  • 部屋と部屋の“つながり方”がちょうどいい

どれも、建築的に設計できることです。
心理的な快適さと空間的な距離感が、帰巣本能に響くのかもしれません。

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“気配”は空間に宿る

私たちKAWAZOE-ARCHITECTSでは、
「空間の使いやすさ」だけでなく、
「空間に流れる気配」をとても大切にしています。

  • 廊下の向こうの光
  • キッチン越しに見える家族の背中
  • 玄関を開けたときのにおい、音、温度

これらは数値では測れません。
けれど人間の感覚に直結する、設計できる“空気”なのです。

建築思想について

帰りたくなる理由は、図面に現れない

図面だけ見ても、空間の“居心地”は読み取れません。
むしろ大事なのは、
「この家にいたい」と思えるかどうか。

  • 気持ちが静かになる場所
  • 外からの切り離され感
  • 自分の時間に戻れるスイッチとしての設計

それは、設計の技術だけでなく、人間の感情に対する想像力でつくられます。

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