「KAWAZOE-ARCHITECTS Official Blog|建築に込める思想と日々」

設計事務所の日常と思想、住宅・店舗設計、リノベーションのリアルを綴るブログ。

子ども部屋”は必要か?

「将来のために子ども部屋を用意しておきたい」
「2人きょうだいなので、部屋は2つ必要です」
「子どもの自立のためには個室が必要だと思う」

──そうした声は多く聞こえてきます。
でも、こうも思うのです。

子どもに“部屋”を与えることは、
本当にその子の“自由”につながっているのか?

子ども部屋は、本当に“必要な空間”なのか?

  • 小さいうちは結局リビングで遊び、宿題をする
  • 子どもが巣立ったあとは物置になる
  • 部屋を分けることで、気配が届かなくなる
  • “部屋にこもる”ことで孤立が進むケースもある

「与えた部屋=自由」ではなく、
子どもの成長に応じて“関係の距離感”を調整できる空間が必要なのです。

建築家が考える“可変する子ども空間”

KAWAZOE-ARCHITECTSでは、
「子ども部屋」という固定された空間ではなく、
“成長とともに形を変えられる居場所”を提案しています。

  • 最初はオープンな空間として共有→徐々に分割へ
  • 可動家具や間仕切りで“気配”と“個”を調整する
  • 子どもが離れたあとの“再利用”を前提とした設計
  • 家族と“離れる”ときと、“戻れる”ときの両方を想定

可変性のある空間構成の事例はこちら

「空間」よりも、「過ごし方」を設計する

  • 勉強机の位置
  • 本棚の配置
  • 一人で過ごす時間の確保と、戻れる安心感
  • 扉の“閉じ方”と“開けやすさ”

子ども部屋は、与えるものではなく“育てるもの”。
設計とは、そのための“余白を残すこと”なのです。

まとめ:“部屋を与える”前に、“関係を設計”する

KAWAZOE-ARCHITECTSでは、
「誰のためにどんな時間が流れるか」を見極めたうえで、
子どもと家族の未来を見通す空間設計を行っています。

変化に寄り添う住宅設計思想はこちら