家とは、見えるものだけで成り立っているわけではありません。
目に見えないもの──空気の流れ、住む人の気配、過去の記憶──
それらをどう扱うかこそが、設計の質を決めます。
空気の流れを設計する
風がどこから入り、どこへ抜けるか。
夏の日差しを遮り、冬の光を取り込む開口部の配置。
そのすべてが、設計者の目に見えない“空気のデザイン”です。
- 自然換気と機械換気の併用
- 南北に風が通るプラン
- 窓と壁のバランスによる温度制御
“気配”を設計する
ドアを開けずとも、人の存在が伝わる。
ひとつ屋根の下にいながら、干渉しすぎない。
この“気配の距離感”こそが、家族の関係を整える設計要素です。
- スリット窓や内窓で“存在感”を演出
- 回遊動線によるつながりと独立の共存
- 声や光が緩やかに届く空間構成
記憶を重ねていく設計
住まいは、一度完成したら終わりではありません。
時間とともに記憶が重なり、家族の物語が刻まれていきます。
そのために、余白のある設計が必要です。
- 素材の経年変化を楽しめること
- 暮らしの変化に合わせて用途が変わる部屋
- 記憶が積もる中庭や床のキズも含めて“家になる”
見えないものを、どこまで設計できるか
KAWAZOE-ARCHITECTSでは、
図面に描けないものこそ丁寧に設計することを大切にしています。
数値化できない“空気感”をつくること。
それが、建築家としての仕事だと考えています。