「KAWAZOE-ARCHITECTS Official Blog|建築に込める思想と日々」

設計事務所の日常と思想、住宅・店舗設計、リノベーションのリアルを綴るブログ。

“無駄に見える廊下”が、人生の余白になるとき

「廊下って、無駄じゃない?」
住宅の打ち合わせで、時々そんな声を聞きます。

でも本当にそうでしょうか?

廊下に“機能”以上の価値がある

ただの通路。
でも、そこに人の気配が生まれると、空間の意味が変わる

  • 朝、子どもが走り抜ける音
  • 窓からの光が1日中揺れている
  • 本棚とベンチを置けば“読むための場所”に
  • 季節の空気を感じながら歩く、ほんの数歩

ただの通路が、「暮らしの風景」になるのです。

建築家は“余白の使い方”を設計している

私たちKAWAZOE-ARCHITECTSは、
見えない価値こそデザインするべきだと考えています。

住宅設計の思想はこちら

  • 廊下が長い家は、心の余裕をくれる
  • ドアを開けたときに誰かの背中が見えると、家は温かい
  • 間仕切りがないからこそ、人の距離感がちょうどいい

それは数字で測れない、“気持ちの設計”です。

住宅の「無駄」は、人生に必要な余白かもしれない

すべてを機能だけで割り切ると、
私たちの暮らしから“やさしさ”が消えてしまう気がします。

「この家、なんだか落ち着くね」と言われる家には、
きっと“無駄に見える”場所がある。

それが、建築の面白さではないでしょうか。

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