「廊下って、無駄じゃない?」
住宅の打ち合わせで、時々そんな声を聞きます。
でも本当にそうでしょうか?
廊下に“機能”以上の価値がある
ただの通路。
でも、そこに人の気配が生まれると、空間の意味が変わる。
- 朝、子どもが走り抜ける音
- 窓からの光が1日中揺れている
- 本棚とベンチを置けば“読むための場所”に
- 季節の空気を感じながら歩く、ほんの数歩
ただの通路が、「暮らしの風景」になるのです。
建築家は“余白の使い方”を設計している
私たちKAWAZOE-ARCHITECTSは、
見えない価値こそデザインするべきだと考えています。
- 廊下が長い家は、心の余裕をくれる
- ドアを開けたときに誰かの背中が見えると、家は温かい
- 間仕切りがないからこそ、人の距離感がちょうどいい
それは数字で測れない、“気持ちの設計”です。
住宅の「無駄」は、人生に必要な余白かもしれない
すべてを機能だけで割り切ると、
私たちの暮らしから“やさしさ”が消えてしまう気がします。
「この家、なんだか落ち着くね」と言われる家には、
きっと“無駄に見える”場所がある。
それが、建築の面白さではないでしょうか。