「KAWAZOE-ARCHITECTS Official Blog|建築に込める思想と日々」

設計事務所の日常と思想、住宅・店舗設計、リノベーションのリアルを綴るブログ。

「建築と感情。なぜ空間に“心を動かされる”のか」

建築と感情。なぜ空間に“心を動かされる”のか

感情をつくるのは素材でも形でもない

ある空間に入った瞬間、なぜか落ち着く。
ある建物を見たとき、なぜか胸が熱くなる。
その感情は、形や素材だけで説明できるものではありません。

光と感情の関係

やわらかい朝の光は穏やかな気持ちを呼び、斜めから差す夕陽は一日の終わりを告げます。
建築は光を“デザインする”ことで、感情のリズムを設計しているのです。
性能とデザインの家 では、時間の流れに寄り添う光の設計を行っています。

素材の手触りがもたらす安心感

木の床の温もり、金属の冷たさ、石の重み。
素材の感触が、私たちの感情に直接働きかけます。
それは“手で感じる心理学”とも言える領域です。
店舗デザイン においても、感情を左右する触覚のデザインを大切にしています。

空間の“間”がもたらす感情

人は狭い場所に緊張を、広い場所に開放感を覚えます。
しかし、本当の感情の揺らぎはその“中間”にあります。
少しの距離感、少しの光の陰り──そこに感情が宿ります。

建築家の仕事は“感情の翻訳”

クライアントの言葉にならない想いを空間に変換する。
それが建築家の本質的な仕事だと感じています。
建築ハウツー の記事では、感情を形にするプロセスも紹介しています。

都市と感情のスケール

無機質な都市でも、ふと懐かしさを覚える瞬間があります。
人の記憶や感情が、風景を“自分のもの”に変えていくからです。
ポートフォリオ では、感情の痕跡をデザインとして記録しています。

まとめ:感情をデザインするということ

建築とは、感情の器であり、心の鏡でもあります。
人が建築に心を動かされるのは、そこに“自分自身”が映るからかもしれません。


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