「KAWAZOE-ARCHITECTS Official Blog|建築に込める思想と日々」

設計事務所の日常と思想、住宅・店舗設計、リノベーションのリアルを綴るブログ。

“設計”は感覚ではなく思考だ。 パラメトリックデザインという選択肢。

「建築家って、センスで図面を引くんでしょ?」
「いい空間は、感性でつくられるもの」

そう思われることは多いけれど、
私たちが向き合っている設計は、むしろその逆です。

設計とは、“思考と検証”の繰り返し。
そしてその精度を高めてくれるのが、
パラメトリックデザインという思考ツールです。


感覚では届かない“複雑さ”に向き合うために

住宅でも、店舗でも、施設でも、
私たちが扱う空間には常に──

  • 限られた面積
  • 矛盾する要望
  • 変形した敷地
  • 光や風といった目に見えない要素

そういった複雑なパラメータ(変数)が絡んでいます。

この“複雑さ”に対して感覚で答えるのではなく、
ロジカルに整理し、繰り返し検証できる状態にする
それが、パラメトリックな設計手法の強みです。


「かたち」より「関係性」をデザインする

パラメトリックデザインとは、
「形状を自動でつくる手法」ではありません。

むしろ、
- 空間の中で何が優先されるべきか
- 各部屋がどう接続されているべきか
- 光と風がどう流れるべきか

そういった“関係性”を定義し、それを自在に変形・調整できる設計環境を意味します。


建築を“感性”だけに任せないために

もちろん、感性は大切です。
でも、感性だけでは説明できない要素も建築には多くあります。

  • 快適性の再現性
  • 社会的制約への適応
  • 美しさのロジック
  • プロジェクトチーム全体との共有

複雑な条件の中で、確かな判断を下す。
そのために、私たちは“設計を思考として扱う”ことを選んでいます。


まとめ:設計の自由度を高めるための“思考の道具”

パラメトリックデザインは、表現の幅を狭めるものではなく、
むしろ「設計者の自由度を高める道具」です。

  • より深く考えるために
  • より正確に共有するために
  • より柔軟に変化に対応するために

“考える建築家”であるために、私たちはこの手法を選びました。


パラメトリック設計をもっと知りたい方へ

KAWAZOE-ARCHITECTSでは、
パラメトリックデザイン・ビジュアライゼーション・設計のロジック化をテーマに研究と実践を行う
メタブレインラボを設けています。

住宅・店舗・施設問わず、
複雑な条件下でも、自由で美しい空間を実現するための設計を探求しています。

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