「KAWAZOE-ARCHITECTS Official Blog|建築に込める思想と日々」

設計事務所の日常と思想、住宅・店舗設計、リノベーションのリアルを綴るブログ。

“広い家がいい家”とは限らない。 建築家が語る、“ちょうどよさ”の設計哲学。

「できるだけ広くしたい」
LDKは20畳以上がいい」
「子ども部屋は2部屋+リモートワーク部屋もほしい」

家づくりの相談で、そんな希望を聞くことはよくあります。
でも実は、“広さ=快適”とは限らないんです。


広すぎる家は、意外と「落ち着かない」

広さを確保したつもりが──

  • 空間がスカスカして、なんとなく寒々しい
  • 音が響きやすく、静けさがない
  • 暖房効率が悪く、どこか落ち着かない
  • 家族がバラバラに過ごして、コミュニケーションが減った

そんなケース、実際にたくさんあります。

面積を広げることで、逆に「人の居場所」が減ることもあるんです。


大切なのは、“ちょうどよく心地いい密度”

「面積」より大事なのは、「密度」と「関係性」。
- 距離感のあるキッチンより、使いやすい配置
- 大きなLDKより、居場所が点在するリビング
- 子ども部屋の数より、家族が自然と顔を合わせる導線

広さで満足する家より、暮らしで満足できる家の方が豊かです。


広く感じる設計は、面積だけじゃない

  • 視線の抜けを意識する
  • 高さの変化でメリハリをつける
  • 間仕切りを最小限にして広がりを演出する
  • 隣室とつながる“余白”を活かす

こうした工夫によって、同じ面積でも「広く感じる家」はつくれます。

設計とは、面積を足すことではなく、感じ方をデザインすることなんです。


「広さ」ではなく「過ごしやすさ」を基準に

たとえば──

  • 家族全員が集まる場所が1つあれば、それで安心できる
  • 適度にこもれる場所があることで、落ち着いて暮らせる
  • 必要な収納が整理されているだけで、部屋が広く感じる

「広くしないと落ち着かない」ではなく、「落ち着くからちょうどいい」
そんな発想で家を考えてみると、選択肢は大きく広がります。


まとめ:面積の数字より、“居心地の質”を大切に。

広さはひとつの指標ですが、
それだけでは心地よさは測れません。

あなたの暮らしにとっての“ちょうどよさ”を、
丁寧に設計することが、いい家づくりの第一歩だと私たちは思います。


小さくても、豊かに暮らす家づくりへ

KAWAZOE-ARCHITECTSでは、
面積よりも「暮らしの密度と質」を大切にした設計をご提案しています。

「なんとなく広ければいい」は、もう卒業しませんか?

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